マビノギの4つの枝についてのメモ。

マビノギオン―ケルト神話物語 シャーロット・ゲスト版

蒼天のお恵み、汝にあらんことを。

1. ダヴェドの領主 プウィル

  • アンヌウェンへの旅路
    • 死者の国アンヌウェンへの旅
    • ハフガンとの戦い
    • お互いの妻への貞節
    • アンヌウェンの王アラウンとの盟約
  • リアンノンへの求婚
    • 魔法の丘でのリアンノンとの出会い
    • プウィル自らリアンノンを呼び止める
    • リアンノンの意に添わぬ婚約
    • リアンノンの機転
    • プウィルとの結婚
    • 「袋の穴熊」遊びの由来
  • リアンノンへの冤罪
    • プウィルとリアンノンの間に息子が誕生
    • 赤子が化け物によって誘拐される
    • 誘拐を見逃した乳母たちはリアンノンが赤子を食ったと冤罪をかぶせ、リアンノンは罪をあがなうために苦役を背負う
    • グウェン・イス・コードの貴人テイルノン・トゥイル・ブリアン、赤子を誘拐した化け物を退治
    • 赤子はグウリ・ワルト・ユウリン*1と名づけられブリアンのもとで育てられる
    • リアンノンの苦役を知ったブリアンはグウリをリアンノンのもとへ
    • グウリ少年はプリュデリと名づけられ、プウィルの後継ぎとなる
    • これでマビノギのこの物語は終わる

2. リールの娘 ブランウェン

  • ブリテンの王ブラン。
    • 妹ブランウェンと弟マナウィダン。
    • ブランの異母兄弟(?)であるところの、ニシエンとエヴニシエン。
  • アイルランドの王マソルフがウェールズを訪問、ブランはブランウェンをその妻として推薦、エヴニシエンはそれに反対。
    • エヴニエシンはマソルフの馬を惨殺する
    • マソルフ、激怒。ブランは最上の駿馬と、命を再生させる大釜*2をマソルフに貢ぐことで許しを乞う
    • ブランウェン、マソルフと結婚。最初は素晴らしい結婚生活も、政治的な問題からしだいに険悪に。
  • マソルフ、ブランウェンの追放を決定。
    • ブランウェンは奴隷として厨房で働かされる。
    • マソルフ、ブリテンからの船の接岸を禁止。鎖国
    • しかし、ブランウェンは伝令鳥を使い、自らの境遇をブリテンへ伝達。
  • ブランはアイルランドへの挙兵を決定。プリュデリ、マナウィダンらを含む艦隊を編成。
    • アイルランドへ侵攻するブランへ、マソルフは和議を提案。
    • ブランの巨体の入る館を建てて出迎えるが、館のあちこちには暗殺者が。マソルフによる、ブラン暗殺計画。
    • しかし、ブラン到着の前に館を下見し、暗殺者を殺して回るエヴニエシン。
  • ブラン歓迎の宴。
    • 宴の最中、エヴニシエンは突如として、ブランウェンの息子*3を暖炉の中に放り込んで殺害
    • 宴は一転して大乱戦に。
    • 戦闘の初期段階では、再生の大釜を持つアイルランド勢が優勢。エヴニシエンによる大釜破壊後はブリテン勢が盛り返し、戦闘はブリテン勝利にて決着。
    • アイルランド側生存者は5人の女性のみ。それぞれが子を産み、アイルランド5州の礎となる。
    • ブリテン側生存者は、7人の勇士+ブランウェン。ブランは足にうけた毒槍の傷が致命傷となり、命を落す。
  • 7人の勇士、遺言のとおりにブランの首を切り落とし、ブリテンへ帰還。
    • 帰還の旅の途上、ブランウェンは悲しみの余り死亡
    • 約100年弱をかけ、7人の勇士はブリテンに帰還。
    • ブランの7人の後継はすべて死亡。王位は簒奪されていた。
    • ロンドンにある白の丘のふもとにブランの首を埋葬。
    • これでマビノギのこの物語は終わる。

3. リールの息子 マナウィダン

  • アイルランドでの戦から戻ったプリュデリとマナウィダン。
    • 自分の所領が失われていることを嘆くマナウィダン。そんなマナウィダンに、プリュデリは自分の7郷と母リアンノンを提供。
    • マナウィダン、リアンノンに一目惚れ。ダヴェドに移住。
    • ダヴェドでの宴の最中、民は一夜にして不可思議な消滅を遂げる
    • マナウィダンとその妻リアンノン、プリュデリとその妻キグファ、放浪生活を開始
  • ヘレフォードイングランド)へ移住。鞍匠として生活を開始
    • マナウィダンたちの作る鞍は大評判となり、現地の工匠たちの妬みをかう
    • 別の町にて、盾作り職人として生活を開始
      • マナウィダンたちの作る盾は大評判となり、現地の工匠たちの妬(略)
      • 工匠たちの私刑の噂を耳にし、マナウィ(略)*5
    • 別の町にて、靴作り職人として(略)
      • マナウィダンたちの作る靴(略)
      • 工匠たちの私刑の(略)*6
  • マナウィダンら4人、ダヴェドへ帰還
    • 荒廃したダヴェドにて、不可思議な宮殿が発見される
    • プリュデリ、宮殿の探索を提案。マナウィダンはそれに反対。プリュデリ、探索を強行
    • プリュデリ、宮殿の中に配置された黄金の鉢に触れたとたんに身体凍結
    • プリュデリの帰りが遅いことを心配して、リアンノン、宮殿を探索。プリュデリを発見。
    • 当然のように鉢の罠にかかる。*7
  • キグファとマナウィダン、再びイングランド
    • マナウィダン、靴作り職人→追放コンボ再び
  • マナウィダンとキグファ、ダヴェドへ帰還
    • アルベルスにて農耕生活開始
  • 荒らされる畑
    • マナウィダン、自分たちを陥れる誰かがいることを確信
    • 最後の実りを守ろうと、寝ずの番を開始
    • 夜半、ネズミの大群が穀物を襲うの図
    • マナウィダン、穀物を襲ったネズミのうち、逃げ遅れた太った一匹の捕獲に成功
    • マナウィダン、太ったネズミを絞首刑にすることを決意
    • 「貴人がそんなことみっともないのでやめて」とキグファが提案。マナウィダン、断固として絞首刑提案
  • 丘の上で粛々と絞首刑準備をするマナウィダン
    • 学者来訪。ネズミを開放するようにマナウィダンを説得。マナウィダンは拒否。
    • 司教来訪。ネズミを開放するようにマナウィダンを説得。マナウィダンは拒否。
    • 大司教来訪。ネズミを開放するようにマナウィダンを説得。マナウィダンは拒否。
      • プリュデリとリアンノンが戻り、ダヴェドの地への魔法が解かれない限り、ネズミへの刑をとりやめるつもりがないことを明言
    • 大司教の正体が判明。Kil Coedの子ルルー(Llywd)。Gwawlの友人。
    • Gwawlはプウィルによって罰せられており、プリュデリに対してその復讐をしたかった
    • ダヴェドの地にこれ以上害を及ぼさないことを条件に、マナウィダン、ネズミを解放
    • プリュデリ、リアンノン、および、ダヴェドの民の帰還
    • これにてマビノギのこの物語は終わる

4. マソーヌィの息子 マース

  • マースの甥ギディオン、その兄弟ギルガスヴィ

*1:黄金の髪のグウリ

*2:ただしこの方法で甦った人間は喋ることができなくなる。BOT生成器ぽい。

*3:つまりアイルランドの王子

*4:ヘレフォードを去ろうとするマナウィダンに対し、プリュデリは「逆にブチ殺しちゃいましょうよ」的な不穏発言

*5:町を去ろうとするマナウィダンに対し、プリュデリは「逆にブチ(略)

*6:町を去ろうとするマナウィダンに対し、プリュ(略)

*7:親子2人でなにやってるのかと