パンズラビリンス@有楽町

おっさんふたりでパンズラビリンスを見に行く日。

以下、感想。


話には聞いてたけど、予想以上にチェンジリング

昔々、あるところに、嘘も苦痛もない魔法の国がありました。

だったかな。冒頭のナレーションがとても好き。


スペイン内戦という状況下。
世界は少女の手では変えられないほど暴力と死に満ちている。
何をやっても無駄。
現実世界の描写は、そんな嘘と苦痛の表現に徹しています。*1


逆に、別世界の映像の素晴らしいこと。
そして別の世界では、苦闘はするけれど、苦闘したぶんだけ認められるわけです。


誰も救われない現実の世界と、自分から夢を見て行動を起こせば叶うかもしれない、そんな魔法の世界。


その2つの世界の対比描写が素晴らしいコントラストを成しています。



正直いって苦痛の描写がキツめなので、見る人は選ぶと思いますが。。。



以下、個人的もえぽいんと

主人公オフィーリアの阿呆の子っぷり。

チョークとか、葡萄とか(笑)。

大切なことってなんだろうね。

お医者さんの台詞とか、弟を抱えたオフィーリアの選択とか。

時計の御伽噺と大尉

そうであるべき運命と、そうならない現実。

*1:父親である大尉が捕虜に行う拷問のシーンとか、正直、正視していられませんでした。